ホンジュラス、ニカラグア、エルサルバドルの農園レポートをお届け!

Coffee2015.06.19

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こんにちは! ABOUT LIFE COFFEE BREWERSです。

 

今回は4月にALCBの坂尾と安武が中米のコーヒー農園を訪れて、豆の買い付けをしてきた時の様子をシェアしたいと思います。

坂尾と安武の2名と、COFFEE COUNTY(福岡)の森さん、3ceders coffee(大分)の庄司さんも同行しました。

訪れた中米の3か国は、ホンジュラス、ニカラグア、エルサルバドルで、各国の農園を巡りながらコーヒー豆の買付けやアイデアの共有なども行ってきました。

その内容をインタビューしてきたのでぜひご覧ください。

【農園訪問メンバー】

森宗顕

ダートコーヒーに勤務した後、Townsquare Coffee Roastersを立ち上げる。ニカラグア・カサブランカ農園に2ヵ月滞在後2013年にcoffee county をオープン。

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庄司三杉

Munu coffee のオープンに携わる。焙煎やクオリティ管理を行いながら、毎年産地へ買付けに訪れるようになる。2015年大分県に3ceders coffeeをオープン予定。

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安武修平

Pual Bassett に勤務後、INTERSECT BY LEXUSの立ち上げ、バリスタトレーニングを担当。2014年5月よりALCBのマネージャーとして、クオリティチェックや店舗のマネジメントを行う。

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坂尾篤史

2012年に世田谷区奥沢にONIBUS COFFEEをオープン。人と人を繋ぐことをコンセプトに新店舗の立ち上げや、バリスタトレーニング、コーヒーセミナーなど行っている。そして、2014年5月には渋谷にABOUT LIFE COFFEE BREWERSをオープン。

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 農園に訪れる理由とそこから得るもの

 

坂尾:今回農園に訪れた理由を教えてください。

安武:今回初めて農園を訪れました。コーヒーに携わる人として、しっかりとルーツを見ておく必要があると思い参加しました。

自分たちが毎日触れているものがどのように育ち、精製されるのかをリアルに感じたいという想いがあったんです。

坂尾:そうですよね、僕も初めて産地を訪れたときは同じ想いでした。

やっぱり、自分たちで扱っている食材がどのように作られているのかを見たいですよね。

福岡の人たちは、今回のように農園を訪れることはよくあるのですか?

森:いえ、少ないですね。

僕が訪れようと思った理由は、以前スペシャルティコーヒーをやりたいと思いお店を立ち上げたのですが、当時は時間も取れず農園にはなかなか行けなかった・・・。

でも、働いていく中で農園に行きたいと想いが強くなり、会社を辞めました (笑)。

坂尾:お店を出そうと思って辞めたではなく、農園に行きたいから辞めたんですか?

それってすごいことですよね!?

森:最初は「とにかく行きたい!」という気持ちが強かったので、ツアーではなくて長期でと考えました。

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1年ほど行こうと思っていましたが、実際には3ヵ月ほど滞在しました。

帰国後、声を掛けていただいた会社やお店もありましたが、自分の得た経験を100%注ぎたくて、自分の店をやろうと思ったんです。

コーヒーをやっていくなら自分の知っているものを売りたい、それが長く続けられることに繋がると思っています。

庄司:僕の場合は単純に農園が好きで。 特にニカラグアはフィーリングが合うんですよ。

ニカラグアの生産者はすごくいい人なので、そういうところに惹かれています。

産地に来るとコーヒーをもっと好きになれる。もっと生産者のことを考えてコーヒーを提供していかなきゃと思えます。

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生産者のことを考えてコーヒーをサーブしていかなきゃいけない

 

坂尾:カップをもっと大切に思えるし、更に丁寧に提供していこうと思えますよね。

やはりバリスタの人は産地に行ったほうがいいと思いますか?

安武:焙煎や豆のことはもちろん、標高や生産環境などが豆のコンディションにどう影響するかを事前に調べて行った方が、より理解が深まるかと。

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坂尾:でも、実際に現地に来て初めて分かることもありますよね。

森:確かに。来ないと分からないことっていっぱいありますよね。

ただ、バリスタでいろいろ興味をもって自分で調べたりする人や「なんでこのカップなんだろう」と考えれる人は、かなり意味があると思います。

坂尾:想像したり、考えられる人だから、産地まで来ようと思えるのかもしれないですね。

今後、産地や生産者のことを日本でどう伝えていこうと思いますか?

安武:この現地の空気感は経験しないと分からないので、それを産地に行ったことのないスタッフにしっかりと共有していきたいです。

庄司:僕の場合は、まずその国がどういう国か、どこにあるのかを覚えてもらうようにしています。

コーヒー以外のことから興味を持ってもらい、そこからコーヒーに興味を持っていただけたら嬉しいですね。

森:僕は現地の食べ物や生活の様子を伝えつつ、コーヒーの話をしたりしています。

 

 

浅煎りか深い煎りのせめぎ合いがある。

 

坂尾:コーヒーの味わいについてはどうですか? 僕たちONIBUSやALCBでは浅煎りのコーヒーをお客様に提案しています。

安武:そうですね。なるべく産地特有の味を邪魔しないように提供したいので、今まで通り深く焙煎しないで提供したいですね。

庄司:浅煎りがいいですよね。ただ、僕は大分でお店を開業する予定なので、どこまで浅煎りにするかを見極める必要があります。

まだまだお客さんは浅煎りが苦手な人が多いので。季節や豆の種類によって、いろいろバリエーションを付けて行こうと思っています。

森:東京と福岡、九州のマーケットの違いも感じますよね。 浅煎りのコーヒーを好む人の絶対数の違いを感じます。

最近は自分が思うより少し深く焙煎しています、でもそれは、お客さんに歩み寄っている訳ではなく、自分とお客さんとのパイプになる味わいを見つけたいからいです。

ちょっと前はできる限り浅くしていたのですが、今は少しづつ変化をさせています。

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庄司:僕は夏と冬で焙煎を変えようと思っていて。冬は少し深く、夏は少し浅くしていこうと思っています。

この前に飲んだ森さんのホンジュラス、たぶん2ハゼ少し手前だったのですが、すごくおいしくて、フレーバーがとか、酸味がなど考えなくても、おいしいコーヒーだなって思いました。

坂尾:僕はできる限り浅く、風味を最大限引き出すために攻めていこうと思っています。

森:それはもちろんありますよ。よくわかります。そことの戦いですよね(笑)。

庄司:もっと風味を出そうと思うし、やっぱり攻めてしまいますよね。

でも、一番はクリーンカップで、マウスフィールも良くてっていうのが大切だと思います。

森:うちは基本的に豆売りなんです。

カフェだったら自分で抽出までコントロールして液体に責任を持てますが、豆売りの場合はお客様が抽出した時にしっかり味が出ないリスクがありますね。

甘さや、マウスフィールがしっかりと出るくらいまで焙煎しなきゃと思います。 なので、ONIBUSさんくらいの浅い焙煎だと難しいかなと思います。

福岡では浸透するのに時間が掛かりそうです。

 

坂尾:もちろんONIBUSも時間が掛かりました。三年やって、やっと近隣に浅煎りのコーヒーが好きな人が増えたかなと実感しています。

でも、ALCBの場合は浅煎りコーヒーが浸透するのが早いですね。

安武:ALCBは目の前で淹れているので、お客様へ伝えやすいと思います。 そして、浅煎りが好きな人が意外と多いんだと感じています。

森:情報を追いかけている人は早いですよね。ただ九州はまだまだ「酸っぱくないものをお願いします」って言われることが多いです。

庄司:でも、東京から来たお客様は、「一番浅煎りのものをください」という人が増えました。

森:東京から来た方は確かにそうですよね!

安武:うちも言われること多いですよ、「1番浅いの」とか「1番酸っぱいの下さい」って。

庄司:福岡はまだまだ酸味が苦手な人が多いです。若い人は甘いのが好きだし。フィルターコーヒーは飲まないですね。

森:東京はお客さまの分母が違いますよね、ニッチなとこからせめても勝負できる。そこからどんどん広がっていく。 九州だとローカルに合わせて商売するのが大切かなと思います。

坂尾:でも甘いコーヒーが好きな人の層って、苦いのが嫌いだからということだから、そこから変わっていく可能性はありますよね。

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坂尾:最後になりますが、皆さんの今後の展開を教えてください。

庄司:まず、お店を出すことですね。 あとはまた農園に行きたいですね。

坂尾:ぜひ、このメンバーでまた行きましょう!

森:カフェというかスタンドを出すことですね。 あんまり大きくすることは考えていません。今はローストをしているので、それをカップにして出す場所を作りたいですね。

安武:今回現場を訪れて感じたことですが、ロースターの理解度を深めるために、もっと産地のことを伝えていきたいですね。 そして、バリスタとロースターの距離感を縮めていきたいです。

坂尾:そうですね。バリスタとロースターの距離感や産地と消費者の距離感、そういった溝を埋めていきたいですよね。

 

今回はありがとうございました!! また来年も必ず産地に行きましょう!